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07/21 (水)更新

ベトナム人を採用するメリットとは? 採用手法も解説!

現在日本では少子高齢化によって各業界で深刻な人手不足が巻き起こっています。

国内人材のみではこの人手不足を解消する事が難しい為、外国人の人材の雇用が増えてきています。

ただ数ある外国人の人材の中でも、何故ベトナム人の人材の雇用が人気になっているのでしょうか?

その理由はベトナム人の仕事に対する考え方と、彼らの人柄が起因しているのです。

優秀なベトナム人材を採用するにはどうすればいいのでしょうか?

今回の記事ではベトナム人を採用するメリットと、採用方法について説明していきます。

ベトナム人が日本で働く理由

コロナ禍前の2019年では、日本在住のベトナム人は約29万人で、在日外国人の中でもその割合は高く、また多くが東京や大阪といった大都市に集中しています。

ベトナムはIT技術に関する教育に力を入れていることから技術者として働ける資格である、いわゆる就業ビザと呼ばれる在留資格を持つ人も多く、「技術・人文知識・国際業務」の分野で外国人技術者として働いている人もどんどん増えています。

このベトナムの日本での就労の増加の理由は大きく分けて2つの理由があります。

1つ目の理由はベトナムは給料の水準が低いことです。

発展途上国であるベトナムの給料は日本に比べて非常に低いです。

ベトナムの人材会社の調査によるとベトナムでの平均月給は日本円で7.3万円相当の収入で、新卒の月給相場は3~5万円程と日本の4分の1程度です。

母国では給料水準が低いので、お金を稼ぐために来日したベトナム人が多くいます。

このように日本で働く事は、母国では得られない大金を稼ぐ事が出来るので人気が増えています。

二つ目の理由としては、日本とベトナムの関係が良好である事です。

ベトナムは親日国であり、ベトナムでは日本のアニメや漫画の影響から日本の文化に馴染みを持っているベトナム人が多くいます。

また外務省によると2016年、日本からベトナムへの援助金額は172億円であり、1992年からの援助金額は2兆円を超えました。

道路の整備や大学の設立や株式市場の改善など、さまざまな領域でベトナムを支えています。

一方ベトナム政府は、日本語ができる人材を育てるため、公立小学校3つに日本語を第一外国語として導入しました。

ベトナム人を採用するメリット

ベトナム人を雇用する事のメリットについて説明していきます。

強い助け合いの精神をもっている

ベトナム人の気質の傾向として、情に深く優しい人が多い傾向があります。

ベトナム南部の人は、気候が暖かく熱帯に住んでいるからか、陽気で気さくな人が多いとされています。

そのためおしゃべり好きで、他人と積極的にコミュニケーションを取ろうとします。そして、北部、南部ともに共通しているのは「他人を助ける」という意識が強いことです。

こうしたベトナム人の真面目で明るく他者を助けるという人間性は日本人の気風にもよく馴染むため、日本企業の人事部門からの人気が高いのです。

ベトナムはITエンジニアが豊富

ベトナムは、多くのITエンジニアを抱える技術大国でもあります。

その理由として、日本や海外の企業がベトナムにIT技術の開発拠点を設けてきた背景があります。

これはオフショア開発と呼ばれ、企業が派遣したリーダーとなるエンジニアが支店を作り、現地採用されたエンジニアを教育して開発することで費用を抑えるという手法です。

英語が堪能で生真面目なベトナム人にはエンジニアという職種は相性が良く、ベトナムはオフショア開発のホットスポットでした。

若い人材が豊富

ベトナム政府の統計によると、2019年の総人口は9600万で、世界第15位となります。さらに、過去10年間で人口が1000万人増えました。

若い人も多いです。人口の構成としては、15~30歳の人口は合計の22.7%を占め、日本(14.0%)と中国(18.6%)に比べると高いです。

採用することができれば、問題点である日本で不足している若い人材を補うことができるでしょう。

バイリンガルな人材を確保できる

ベトナムの公用語はベトナム語ですが、近年では外国語教育が充実しており、英語や日本語も話すことができる人材が多く輩出されています。

特に日本語に関しては、ベトナム国内に多くの日本語学校があり日本の就業を目指さない方の間でも日本語を学びたいという需要は一定数あるようです。

日本の大手塾なども近年ではベトナムに進出しており、日本語だけではなく他の学問の授業も行っているようです。

ベトナム人の採用を増やす方法

ベトナム人には論理的に物事を考える人が多く、仕事をする際に自分が納得する方法を追求する傾向にあります。

外国人の人材は国柄によって企業に求めるものが、異なるという特性があります。

では一体ベトナム人はどのようなポイントを見ているのでしょうか?

スキルアップに熱心

ベトナム人は母国に帰った際に技術を活用出来るように、スキルアップに非常に熱心です。

例えばベトナム人の中では語学を勉強している人が非常に多いと言われています。

これは、ベトナム人の間では、仕事に役立つスキルや経歴を積むことが「仕事に熱心である」と認識されていることによるでしょう。

日本では、スキルアップも重要視されていますが、職場内で残業をしたり、職場の和を保つことがそれ以上に重要視される傾向にあります。

言い換えれば、日本とベトナム間では、「仕事に熱心である」状態にズレがあると言えるでしょう。日本人から見れば職場の和を乱すような行為でも、ベトナム人としては仕事に熱心に取り組もうとしているだけである場合もあります。

待遇面を重視する

会社員であればなるべく良い待遇や福利厚生を重視することは当然と言えるでしょう。

しかし、ベトナム人が会社の待遇を重視する傾向は、日本人から見ると非常に強いものであると言えます。

これは、ベトナム人がスキルアップに熱心であることと大きく関係しています。

ベトナム人は自分のスキルアップに余念がないからこそ、自分自身に自信を持っているので待遇が悪いと、自分が会社から評価されていないと考え、最悪の場合転職を決意することもあります。

ベトナム人に対しては、待遇を良くすることと併せて、その人をしっかりと評価していることを伝えることも大切だと思います。

ワークライフバランスの充実

ベトナムはワークライフバランスを重んじる風潮があります。

日本人のような勤勉さや真面目さを持ってはいますが、ある程度の線引きはして私生活も大切にしようと考えています。

長時間残業など自分の時間が削られる働き方は自分の人生に不幸せな結果をもたらすため、はっきりとNOを突きつける強さを持ち合わせています。

ベトナム採用する方法

ベトナム人の仕事への意識を理解したところで、ここからはベトナム人を採用するための手法を紹介していきます。

ベトナム人が在籍している紹介会社に依頼する

ベトナム人とマッチングしてくれる人材紹介サービスを利用することも、人材確保には有用な手段です。

人材紹介サービスに依頼する事で人事部門が求める条件に合う人材を簡単に紹介してもらえるため、ミスマッチを防ぎつつベトナム人の採用ができます。

日本国内にいるベトナム人もベトナム国内にいるベトナム人も相談したい相手は母国語でコミュニケーションが取れるベトナム人コンサルタントです。

ベトナムの学校に紹介を頼む

ベトナム人を採用する一つの方法として、韓国の大学やに優秀な学生を紹介して貰う方法があります。

また、仕事を探すために来日したばかりの韓国人は、日本語学校に通っていることも多いです。

このような教育機関と提携する事によって、優秀な若手の人材をいち早く獲得する事が出来ます。

ベトナム人従業員に紹介を頼む

外国人の労働者を雇用する際には、能力面や性格面で日本人を採用するよりも少し心配になってしまう事があると思います。

ただ既存の外国人社員からの紹介の場合は、企業側も求職者側もマッチングミスが少なく安心して雇用しやすくなる傾向があります。

優秀な自社の社員から紹介してもらう事で、人材の質も保証され、採用コストも軽減されます。

まとめ

今回はベトナム人を雇用するメリットについて説明しました。

勤勉で技術を取得している、ベトナム人の雇用は日本企業のさらなる発展へと導くでしょう。

SELECTでは、外国人の雇用の相談から採用サポートまで一貫して行っていますので、お気軽にお問合せ下さい。

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