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07/30 (金)更新

リクルーター制度とは? 導入メリットを徹底解説

リクルーターとは、採用を専門に行う担当者のことを指して使われる名称です。

ただ、明確な定義があるわけではないので、企業によっては他の業務と兼務していることもあり、業務範囲が異なることがあります。

一般的には新卒採用で活用されることの多いリクルーターは、就活生が親しみを感じやすい入社1年目~5年目の若手社員が担当することが多いです。

今回はリクルーター制度の概要やメリット・デメリットについて解説していきます。

リクルーター制度とは

リクルーターとは、直訳すると「人員の補充や募集をする人」という意味です。
日本の会社で使われる「リクルーター制度」という言葉は、主に人事担当者以外の社員が新卒採用に携わることを意味します。

例えば、社員が学校の後輩に自社をアピールしたり、入社希望者にリクルーターを紹介し、話をする中で入社後のイメージを掴んでもらったりといった関わり方があります。

企業によってもリクルーターに任せる範囲や役割は異なりますが、主には以下のような事を行います。

・出身大学へ出向き、企業の求める人材を発掘する

・学生との面談

・就活の悩み相談に乗る

・自社PRを行い、入社意向を促進する

・自社の選考を突破できるよう、アドバイスを行う

・内定者フォロー

学生が安心して自身を持って入社出来るようにこのような業務を行っています。

リクルーター制度の役割

リクルーターやリクルーター制度について説明してきたので、このリクルーターが企業にとって具体的にどのような役割を担っているのかを説明していきます。

質の高い採用候補者を集める

リクルーター制度導入の目的は、質の高い採用候補者を集めることです。

採用活動において母集団形成は重要な工程ですが、単に人を多く集めれば良いというわけではありません。

たとえ多くの応募者を集めても、質が低いと選考の手間が増えてしまい、ミスマッチ採用の可能性も高くなってしまいます。

その点リクルーター制度は、採用要件をしっかりと把握したリクルーターが学生とコンタクトを取るため、質の高い採用候補者を見極めることができます。

自社理解とプロモーション

リクルーター制度には、学生に自社の魅力を伝える目的もあります。

企業説明会などの大人数を相手にするイベントとは違い、リクルーター制度は1対1で対話することができます。

リクルーターは候補者と対話が出来る為、一人一人にあったアピールポイントをしっかりと伝える事が出来ます。

相手の興味や理解度に合わせて話を進められるため、より効果的に自社の魅力を伝えやすくなるのです。

採用業務の簡略化

しかしリクルーター制度では、リクルーターの面談評価次第で選考ステップを省略させ、選考を短縮する企業も多くあります。

求職者と個人的に関わった上で面接に進む学生を選べるので、志望度・マッチング度の低い学生が選考に残ることがなく、採用フローの効率化が期待できます。

リクルーターには、組織や現場の求める人材を見極め、判断する面接官としての役割もあると言えるでしょう。

内定辞退を防ぐ

複数の選考を受けている就活生は、常に他社と比較検討しています。

リクルーターが就活の相談にのったり、サポートしたりしながら候補者との関係性を構築することで、帰属意識も高まり内定辞退を防げる可能性が高まります。

また、リクルーター経由での採用者は、「大学のOG・OB」という繋がりがあるケースも多いです。
「入社後も○○さんがいるなら安心」あるいは「お世話になっている手前、断りにくい」という個人的な感情も、内定辞退の防止に繋がります。

リクルーター制度を活用するメリットとは

リクルーター制度の活用には企業にも求職者にもメリットがありますが、同時にデメリットも発生します。

ここからはお互いのメリットとデメリットについての解説を行っていきます。

企業側のメリット

企業側からのリクルーター制度を利用する事のメリットから説明していきます。

優秀な人材に早い時期から接触できる

採用競争が激化している近年、様々な企業が人材獲得に向けて早期から活動しています。

そのため、就活ルールに則って選考解禁日から活動開始しても、優秀な人材は既に内定が決まり、市場から姿を消していることも多いです。

リクルーター制度は、選考解禁日前にも活動が認められている「面談」を行えるため、学生と早期に接触できます。

求める人材に直接アプローチできる

リクルーターは、就活生一人ひとりと直接対話するため、学生の人柄や能力、価値観などを知ることができます。

相手の価値観に沿って自社に就職するメリットや魅力を伝えることができるため、より強い訴求が可能となるのです。

就活生への理解が深まる

面接選考の場では、緊張感や採用への影響を気にしてしまい、本音を引き出すことが難しいです。

しかしリクルーター面談はリラックスできる環境で就活生と対話できるため、本音を引き出しやすく本人への理解が深まります。

本人の価値観や特性といった情報は、部署配属の判断材料としても活用できます。

また、就活生の生の声から就活トレンドを知ることもできるため、採用活動に活かすことも可能でしょう。

求職者側のメリット

次は求職者側のメリットについて紹介していきます。

企業理解を深めることができる

大多数に向けて行われる企業説明会などのイベントは、双方向のコミュニケーションが取りづらいため、求職者の真の問題解決に至らない事が多々あります。

しかし、リクルーター面談は企業の社員と直接話ができるため、欲しい情報を手に入れることが可能です。

疑問や不安が解消され、企業についての理解を深めることができます。

企業の内情を知ることができる

リクルーター面談は、興味のある企業で働いている社員と直接話せる貴重な機会です。

リクルーターは、企業理解促進や就活生の不安を解消するため、真剣に向き合い様々な情報を提供するでしょう。

また選考や説明会といった場では質問しにくい内容も、年の近いリクルーターなら気軽に聞けるため、企業の内情を知ることができます。

リクルーター制度を活用するデメリットとは

リクルーターの活用は企業や求職者にメリットを及ぼすだけでなく、活用する事で生まれるデメリットも存在します。

企業の採用担当者も求職者もメリットだけでなく、デメリットも把握してリクルーターの活用を行いましょう。

企業側のデメリット

まずは企業側のデメリットに対して説明していきます。

リクルーターの能力に左右される

リクルーターは採用する自社アピールや人材の見極めを行うため、リクルーターの能力に結果が左右されます。

また、リクルーターの振る舞い次第では、企業のイメージダウンにも繋がりかねません。

実際、就活生へのハラスメントが問題となっているため、

・就活生へしつこく連絡をする

・評価を切り札に脅す

・プライベートな面で求職者を誘う

上記ように、ハラスメント行為を行わないよう注意する必要があります。

アプローチできる対象が限定的

リクルーター制度は、一般的にリクルーターの出身大学の学生やインターン参加者が対象となります。

また、リクルーターは求職者に対して丁寧に対応して連絡を取り合って面談などの活動を行うため、対応できる就活生は多くありません。

まとめ

いかがでしょうか?

企業がリクルーターを活用する事のメリットやデメリットについてお分かり頂けましたでしょうか?

採用に関して弱点がある企業にとっては有効な手段です。

最近では外国人の留学生を採用する流れも非常に多くありますが、どちらを採用する場合でも企業理解を深めてもらう為に、リクルーター制度を活用してみてはいかがでしょうか?

 

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